手の痛み
手に関する主な症状
- 突き指
- 指骨骨折
- 手首捻挫
- 指の脱臼
- 腱鞘炎
- TFCC損傷
- 舟状骨骨折
- ボクサー骨折
正しく理解しよう「突き指」とは
突き指とは捻挫の中の一つで、受傷原因（指を突いた）からつけられた名称です。突いたことにより、その衝撃で関節が捻じれたり、「過伸展」と言われる過度に伸ばされたりすることで生じる捻挫のことです。
突き指の症状は腫れをともない、組織の損傷（傷）が生じて中で出血しています。基本的には患部の安静が必要ですし、引っ張るという行為はけがを悪化させることになりますので控えましょう。中には骨折をともなうものもあります。
外見と症状だけでは判断できないこともあり、放置すると関節機能に障害をきたす場合もありますので、適切な診断と施術を受けることをおすすめいたします。
予想される怪我の種類
- 爪下血腫
- 末節骨骨折
- マレットフィンガー（槌指）
- 指骨骨折
- 剥離骨折
- ジャージーフィンガー
- 掌側板損傷
- 母指MP関節尺側副靭帯損傷
- 側副靭帯損傷
突き指を放置するとどうなるの？
日常生活に支障がない程度には回復することはあっても、「力が入らない」、「物がつかみにくい」、「球技（バスケット、バレーボール）をした後は必ず痛みが出る」などといった症状が残ってしまいます。勝手な判断はせずに、早めの施術をおすすめいたします。
突き指の症状例
末節骨骨折
「指を突いて」というより、ドアなどに挟んで直接外力が加わって怪我するケースが多い骨折です。
指先には硬い爪があるため、腫れが出てきた場合、腫れの逃げ場がなく「ズキンズキン」と脈打つ痛みが続き、激痛となることが多いです。しかし、爪は添え木の役目を果たす場合もあるので、末節骨の単純骨折なら患者様のQOLを考えた最小限の固定で施術できます。
指骨骨折
突き指をして強い腫れと痛み、そしてズキンズキンと脈打つ痛みがある場合には、指骨の骨折を考える必要があります。
中でも小指は、突き指や何かに引っかけたなどの原因で骨端線部分が離開して指が外に曲がった状態となり、開いたまま閉じることができなくなります。
きちんと施術すれば元に戻り、指を閉じることが可能となります。早めに施術を受けることで改善も早まりますので、すぐに施術を受けてください。
母指MP関節尺側側副靭帯損傷
親指の突き指のことで、親指の付け根（小指側）の側副靭帯を痛めてしまう、球技に多く発生する怪我です。
親指の突き指は、他の指の突き指とは違い十分な注意が必要で、固定もしっかり行わなければいけない部位です。
側副靭帯損傷
突き指で来院する患者様の6割を占めます。
完全に断裂している場合はあまりにも指がグラリと曲がり変形してしまうため、すぐに来院される方が多いのですが、大半は部分断裂であるため、「ただの突き指」と判断し放置してしまうケースが多いです。そのため、後々になっても痛みが治まらず、数ヶ月後に来院されるケースもあります。
初期の段階が大切です。自己判断はせず、怪我をしたらすぐに来院し、正しい診断と施術を受けましょう。
突き指の施術法
けがの種類にもよりますが、軽度～中度の症状であれば約3週間程度の固定が必要になります。
ただし、重症の場合は手術などにもなりかねません。そうならないためにも、早めのご来院をおすすめいたします。
